慢性的な咳、中々治らない歯痛・・・そして常にのどの奥にある違和感・・・。
こういった症状がある場合、後鼻漏(こうびろう)の可能性が高いんです。
後鼻漏ってなに?と思う方が多いでしょう。
今回は耳慣れない後鼻漏という症状について詳しく解説します!
後鼻漏について
副鼻腔について
後鼻漏の症状を見る前に、症状に大きく関わってくる副鼻腔についてみていきましょう。
鼻は大きく分けて鼻腔と副鼻腔に分かれます。
みなさんが”鼻“と聞いてイメージされる箇所が「鼻腔」にあたります。
その鼻腔の周りに存在している空洞を「副鼻腔」と言います。
(参考:恩賜財団済生会)
一般的に風邪を引いた場合は鼻腔から鼻水が流れますが、風邪が悪化したり長期的になってしまった場合、症状が副鼻腔にまで及ぶ場合があります。
鼻水が過剰に増えてしまったり粘りが出てうまく流れなくなると鼻腔にたまり、炎症が起こるのです。
これを「副鼻腔炎」と言います。
後鼻漏はこの副鼻腔炎の一種と言えるのです。
後鼻漏とは
副鼻腔に鼻水が溜まり炎症が起こることを副鼻腔炎を言いましたが、さらに悪化すると過剰な鼻水がのどの奥に流れ出すことがあります。
この症状が後鼻漏です。
正常な場合でも鼻水は1日約1.5ℓ分泌され、のどを通って胃に飲み込まれます。
ですから、鼻水がのどを通ること自体は正常なのですが、鼻水の粘度が強くネバネバしたような不快感があったり、つっかえるような違和感があったりといった支障が出てくるのが後鼻漏なのです。
後鼻漏の症状
後鼻漏は鼻だけでなく、のどや気管支にも支障をきたします。
実際に鼻が弱いという自覚がない方でも、この後鼻漏が原因で様々な悩みを持っていられる方がとても多いんです。
もし今から挙げる症状が当てはまる方は、一度鼻を検査してもらっても良いかもしれません。
のどの違和感・痛み
ネバネバとした鼻水がのどに流れるため、初めは不快感から段々イガイガとした痛みに変わっていきます。
慢性的な咳
ネバっとした鼻水がのどに張り付くような違和感から、常に痰を吐いたり、咳き込んだりすることも。
一週間以上咳が続くようでしたら、風邪以外の症状を疑ったほうが良いでしょう。
頭痛
副鼻腔は眉間のあたりにも存在するため、そこに膿が溜まることで頭痛を引き起こす場合もあります。
もしうつむくように頭を下にしたとき、重い痛みが走るなら副鼻腔炎・後鼻漏の可能性があります。
歯痛
頭痛と同じく、副鼻腔に溜まった膿によって引き起こされる痛みです。
頬のあたりにある空洞(上顎洞)に膿が溜まって慢性的な炎症が生じる症状を慢性上顎洞炎と言います。
上顎にある大臼歯の根っこと上顎洞が近くにある為、慢性上顎洞炎になると膿によって歯の神経まで圧迫され、痛みが出てしまうのです。
歯に問題があって痛みがある場合は、どの歯が痛いのかが特定できるのですが、慢性上顎洞炎によって生じる痛みは、どの歯が痛いのかが特定できないという特徴があります。
頭痛の場合と同じように、うつむくと頬の辺りに鈍い痛みを感じる場合があります。
口臭・鼻の匂い
膿がのどを通るので、口臭がきつくなる場合があります。
また、自分で鼻が臭いなと思うときも、やはり膿が溜まっている証拠。
歯を磨いても口臭がきつい場合は後鼻漏の可能性もあるんです。
味覚障害
鼻が詰まるため、においや味がわからなくなる可能性も。
風邪を引いて鼻が詰まっているときは、何を食べてもあまり美味しくありませんよね?
特に後鼻漏になると膿のせいで口の中も鼻も臭くなりやすいため、余計味覚に支障が出やすいのです。
後鼻漏の原因
後鼻漏になる原因は主に二つ。
- 副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
元々鼻の症状が慢性化している方に発症するものですので、根本治療には時間がかかる場合が多いです。
たまに風邪で急性鼻炎を発症した場合にも起こりますので、まずは早期の治療を心がけましょう。
後鼻漏の改善方法
後鼻漏を改善するには、まず原因である鼻の症状を改善しなくてはなりません。
副鼻腔炎
軽度の場合であれば、ステロイドを使ったネブライザー治療が行われます。
ネブライザー治療とは、霧状の薬剤を患部に直接当てることで効率良く鼻の炎症を抑え、通りを良くするものです。
もしネブライザー治療でも対処できないほど悪化している場合は、手術が施される場合もあります。
昔は術後何ヶ月も入院するほどの大掛かりな手術でしたが、最近は一週間程度で退院できるほど簡単になっているようです。
ちなみに市販薬でも副鼻腔炎を改善するものが出ています。
それが小林製薬のチクナインです。
炎症を抑える効果が高い漢方処方のお薬です。
漢方ですが、比較的即効性があります。
1日2回の服用で良いのも飲みやすいですね。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎の場合は、まずは花粉やハウスダストなど、アレルギー発症の原因となるアレルゲンを取り除く・触れない工夫をしましょう。
そして疲れをためず、免疫を上げる生活を心がけることが一番大事です。
一時的に症状を抑えるお薬としては、抗ヒスタミン薬や副腎皮質ホルモンなどがお医者様から処方されるでしょう。
市販薬で体質改善と対症療法を兼ね備えたお薬として、タウロミンがおすすめです。
今出ている症状を抑える西洋薬と、根本から改善してくれる漢方薬が配合されています。
一回あたりに飲む錠数が多いですが、その日出ている症状の度合いに応じて調整できるのも利点です。
お子様も安心してお飲みいただけます。
後鼻漏の予防方法
季節の変わり目になると発症するという方も多いのが、後鼻漏。
そろそろ症状が出る季節かな?と思ったら、早めの予防策がとっても大事。
水分を摂りすぎない
水分を摂りすぎると余計に鼻水が増えてしまい、後鼻漏を悪化させてしまいます。
特に冷たい水分は体を冷やし、粘膜が腫れて症状が悪化しますので、常温の水を少しずつ飲むようにしましょう。
刺激物を避ける
辛いものや甘いものは粘膜を傷付けるので、摂りすぎないように気を付けましょう。
症状が出てきたな、と思ったら、お食事の味付けはなるべく薄めにし、ネギや生姜、七味といった薬味でスパイスを効かせましょう。
規則正しい生活
睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスといった生活の偏りは免疫を下げ、症状の悪化につながります。
特に後鼻漏の症状が出だすと、寝床に入っても鼻水がのどに流れ込んで眠りづらいという方もいらっしゃいますので、しんどい思いをする前に、しっかり睡眠をとって体を養生させましょう。
後鼻漏にレオピンが効く
後鼻漏には、万能のお薬レオピンも効果的です。
特におすすめしたいのが、粘膜を強くして免疫を上げる効果の高いレオピンファイブNEO。
レオピンファイブNEOを
ビタミンB6が粘膜を強くし、濃縮されたにんにくのエキスとゴオウやシベットといった生薬が免疫を上げる効果がとても高いんです。
また、ニンジンエキスが体を温めて余分な水分を体から出してくれるので、普段から水分をよく摂る方にもおすすめです。
併用すると最強のお薬
レオピンシリーズと是非併用して飲んでいただきたいのが、同じく湧永製薬から出ているフジビトールというお薬です。
チクナインと同じように副鼻腔炎を改善するお薬なのですが、どちらかというとチクナインは体を冷やす作用が強烈な為、元々冷え性がある女性の方などには効き目がきついイメージがあります。
対してフジビトールは体を冷やす(炎症を抑える)生薬と体を温める生薬が一緒に配合されている為、体に負担なく後鼻漏を改善してくれるんです。
実際にお客様からもたくさんの喜びの声を頂いています。
鼻は顔の中心部!
意外と知られていないけど、患者数がとても多い症状、後鼻漏。
鼻は顔の中心部であり、副鼻腔は顔全体に広がっています。
だから鼻が弱ると、至る所に症状が出てくるんですね。
膿がとれると顔がすっきりする、なんてこともあるので、むくみやすい女性の方は鼻に症状が出ないよう、気をつけるのも美容対策の一つですよ^^
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