3人に一人はアトピー要素を持っていると言われているくらい、現代病の一つであるアトピー性皮膚炎。
私も生まれた頃からお肌が真っ赤で、学生の頃はずっとアトピーで悩まされてきました。
今回は発症すると根深い悩みになりやすいアトピーの原因や治療法についてご紹介していきます。
アトピーの基礎知識
アトピー性皮膚炎は今やメジャーな疾患ですが、実際にどういった原因や症状があるのでしょうか。
といった3つの特徴が挙げられます。
まだまだ解明されていない病気ではありますが、必ず改善策はあります。
自分に合った改善策を見つける為にも、アトピー性皮膚炎の基礎知識を入れましょう。
原因
原因は大きく分けて生まれ持った「体質的要因」と、環境から起こる「環境的要因」の2つが挙げられます。
体質的要因
遺伝
両親のどちらか一方がアトピー体質の場合に約30%・両親共にアトピー体質の場合は約50%の確率でアトピー素因を持った子供が生まれます。
バリア機能の低下
肌を守るバリア機能。肌の角質層にある潤い成分セラミドがバリア機能を果たすのですが、アトピー体質の人はセラミドが少なくお肌を守る機能が弱いのです。
環境的要因
アレルゲン
ほこりやダニなどの”ハウスダスト”や”花粉”による外的要因。
アレルゲン以外
紫外線や化粧品、汗などもお肌の炎症を引き起こす要因です。
精神的要因
ストレスや睡眠不足などの疲労もアレルギーの要因となります。
遺伝でもアトピー体質になるとは書きましたが、実際にアトピー体質の方でも発症をしない場合もあります。
同じ職場でインフルエンザにかかる人とかからない人がいるのと同じように、生活習慣や食生活などでも発症しやすいかどうかは変わってきます。
そのときの体調なや精神的状態でも異なる為、たった一つの原因でアトピーになると言えるものではありません。
いくつかの要因が集まって発症する「多因子性」の病気であると言えます。
治療法
アトピーは必ずお医者様からお薬をもらって治療しなければいけないという病気ではありません。
生活習慣からなる場合が多い為、日頃から食事や睡眠の取り方などに気を付けていれば改善していくものです。
しかし、悪化した場合はステロイド剤などのお薬を使った治療も必要になってきます。
お薬を使いたくない、という方も多いでしょう。
それでも掻き傷からからバイ菌が入ることで化膿し、より悪化する場合もあります。
私自身がそうでした。
大事なのは自分に合った治療法を、症状を見ながらその都度変えていくこと。
こちらでは主な治療法を挙げていきたいと思いますので自分には今何が必要なのか、ご参考にしてみて下さい。
スキンケア
バリア機能が弱いアトピー体質の人は、保湿がとっても大事。
お肌は表皮・真皮・皮下組織の層で分かれていますが、一番上の表皮はさらに角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4つに分かれます。
この一番上の層にあたる角質層にはセラミドやNFM(天然保湿因子)などの保湿成分が存在しています。
外部からの刺激にを一番受けるとこですから、この角質層の状態を良くしておくことがお肌を強くする秘訣です。
どうすれば角質層を良い状態で保てるかというと、一番は「保湿」。
レンガとセメントをイメージして頂くとわかりやすいと思うのですが、レンガをただ積んだだけではちょっとした衝撃で崩れてしまいますよね。
そこでレンガの間にセメントを塗ると強風などの衝撃にもグンと強くなります。
そのレンガがセラミドであり、セメントが水分なのです。
水分が蒸発してカラカラに乾いたお肌は、ちょっとした刺激でも炎症を起こしてしまうバリア機能がかなり弱まった状態なのです。
お風呂上がりに体の水分を拭き取ったらすぐに保湿しましょう。
薬物治療
痒みが少しあったり、お肌が少し赤くなっているなどの軽症であれば日頃のスキンケアで大丈夫でしょう。
しかし仕事などの日常生活に支障が出るほどの我慢できない痒みや、広範囲に渡る湿疹が出来ている場合などは薬物治療が必要な場合もあります。
皮膚科に行く時間がない人はドラッグストアにある抗炎症剤の塗り薬を購入してみるのも一つですが、その場合は必ず薬剤師か登録販売者に相談してみて下さい。
各メーカーが様々に効能効果を謳って販売していますが、パッケージに書いてある効能効果だけではない効き目もあったりします。
また、抗生物質が必要なくらいの掻き傷に抗炎症効果が弱いお薬を塗り続けていたり、逆に少しの炎症に不必要に強いお薬を塗ってしまったりと、症状に合わないお薬を選んでしまう可能性が高いからです。
時間がある方は一度皮膚科に行って診断してもらいましょう。
代表的なお薬は「ステロイド剤」。
アトピーと診断された方は一度は使ったことがある方が多いのではないでしょうか。
ステロイド剤とは炎症を沈め免疫反応を抑える効果が高いお薬ですが、長期間に渡ってステロイド剤を使い続けると副作用が出やすいお薬です。
免疫を抑えるわけですから、元々自分が持っている免疫も落ちてしまうわけです。
だからと言って、世間でまだ言われているような”とっても怖いお薬”というわけでもありません。
ステロイド剤は強さが5段階に分かれているので、症状に合わせて短期間使用すれば効果的です。
お薬はアトピーを治すものではなく、あくまでも補助です。
治すのは結局のところ、自分自身の免疫力です。
うまくお薬を使って症状を抑えながら、日頃のケアを怠らないことが大事。
ですので、お薬を使っている間も、乾燥する前のスキンケアは欠かさないようにしましょう。
健康食品・サプリメント
テレビCMでも毎日たくさんのサプリメントが紹介されていますね。
見てるとついつい飲みたくなる不思議な魅力。
少しでも自分の悩みに当てはまると買って飲みたくなるものです。
でも”ダイエットに!”や”しみ・しわに!”などのわかりやすい謳い文句あるのとは反面、”アトピーに!”と謳った商品ってあまり見ないですよね?
なぜならアトピーとは様々な要因が重なり合って発症するものであり、原因もまだまだ究明されていないからです。
食事が偏っているならビタミン剤や青汁など、疲れやストレスがたまっているなら栄養剤などがおすすめです。
もし自分に合うものがわからない場合はドラッグストアで登録販売者に相談してみてくださいね。
ちなみに私自身が飲んで良かったのは栄養剤のキヨーレオピンです。
こちらのサイトで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
食事療法
甘いものを食べるとかゆくなる・・・辛いものを食べるとお肌が火照ったようで痒い・・・などなど、食べ物によってアトピーが悪化した経験はありませんか?
卵や牛乳などの食物そのものに対するアレルギーもありますが、特定の食材ではなく、砂糖がたっぷり入ったお菓子や激辛ラーメンなど、過度な調味料や加工の仕方によってもアトピーが悪化する場合があります。
特に気を付けなければいけないのはコンビニ弁当やカップラーメンなどの添加物。
添加物を摂ると体内のビタミンが大量に消費される為、肌荒れの原因になります。
酸化した油を摂ることにもなり、血管が傷んで炎症が起こりやすくなります。
アトピー=炎症が起こっている状態ですが、この炎症とは言葉通り火が燃えている状態とイメージして頂くと良いです。
火を燃やすには燃料がいりますよね?
その燃料になるのが熱量(カロリー)です。
つまり、カロリーの高い食事をすると炎症が悪化してしまうのです。
だから健康な人ももちろんですが、特にアトピー性皮膚炎の人は腹八分目を心がけることがとっても大事なんです。
「甘いもの」「辛いもの」といった刺激物も食べ過ぎは禁物です。
なんでもバランスよくが大事です。
なるべく多い食材から栄養を頂きつつ、食べ過ぎない食生活を心がけましょう。
【まとめ】アトピーは改善できます!
原因と治療法についてご紹介してきました。
アトピー改善は根気が必要ですが、必ず良くなると信じてみてください。
私自身、アトピーがピークにひどかった頃は治るなんて想像もできませんでした。
しかし、今はたまに汗をかいたり季節の変わり目にかゆくなる程度で普段は全くかゆみも赤みもありません。
同じくアトピーで悩まれている方は、ぜひ希望を持ちながらできることからコツコツ・・・改善していってくださいね^^!
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